〈三国志紹介  小説〉


『三国志』(一)〜(八) (著者:吉川英治  出版社:講談社)

  …私が一番初めに読んだ三国志の本です。
   この本を読んで、本格的に三国志が大好きになりました。
   『三国志演義』をもとに書かれたそうです。まだ演義は未読ですので比較はできませんが、
   こちらの方が人物の心情がよく書かれているようです。冒頭の場面は著者の創作ですが、
   桃園三兄弟の性格が表れていて、自然に三兄弟の性格になじめるように書かれています。
   これから三国志を読もうという方にはお勧めです


『中国神話伝説集』 480円(本体466円) (松村武雄・編  伊藤清司・解説  出版:社会思想社)

  …三国志関連というわけではないのですが『吉川三国志』にも取り上げられていた、
    管輅が少年の寿命を伸ばす方法を教えたという話が載っています。
    また、「大亀と桑の精」という話の中に諸葛恪が出てきます。
    他にも中国の神話や伝説がたくさん載っています。


『趙雲子龍』 571円+税 (著者:加野厚志  出版:幻冬舎)

  …趙雲を主人公とした三国志小説です。ただ、この本に出てくる趙雲は、世間一般の趙雲の
   イメージとは、ちょっと違います。
   普通の趙雲なら言わなさそうな台詞(例:俺にも殺(や)らせろ)をバンバン言っています。
   一味違う趙雲が読みたい方にはお勧めです。趙雲が甘夫人へ片思い(実は両思い??)して
   いるなど、斬新な設定も盛りこまれています。
   あと、美麗孫権が出てくるのも見所の1つでしょうか?


『青嵐の夢』480円   (著者:朝香祥  出版:集英社)

   …孫策・周瑜を中心にしたご陣営をメインに書いた「かぜ江シリーズ」の中の1冊です。
    コバルト文庫から出ています。子供の頃の孫策と周瑜のお話です。弾き飛ばしてしまった刀
    を拾うために周瑜の家に忍びこんだ孫策は、周瑜に気づかれて盗人呼ばわりされて、
    いきなり斬りかかられてしまいます。
    そんな最悪の出会いをした上に、孫策は母の提案で、周瑜に琴を習うことになり…。
    といった十歳の孫策と周瑜の話が読めます。ストーリーは三国志には載っていない完全な
    オリジナルですが、孫策と周瑜の性格付けがしっかりとされていて、対照的な二人の性格
    が面白かったです。


『周瑜奔れ』 580円 (著者:桐野作人  出版:頸文社)

   …周瑜が主役で「周瑜が長生きして、荊州・益州を手に入れ、魏をも倒して天下をとる」内容の
    いわゆる歴史if小説です。周瑜が主役とはいえ、あくまで周瑜は孫権の配下として書かれて
    いました。

    この本の周瑜は、馬超と連携して曹操(魏)を攻めるという策を目指しているので、
    少しではありますが周瑜と馬超の友情話も盛りこまれています。馬超と周瑜という、
    三国志でも人気の高い二人の顔合わせが読めるという点は、面白いと思いました。

    呉が天下を取る…という内容ですから、ストーリーは全て呉に都合の良いように進みます。
    劉備は荊州を領有できませんし、張松は劉備ではなく孫権に益州を差し出そうとしますし、
    劉備陣営や魏の武将は、どんどんお亡くなりに…(汗) 

    呉贔屓の作品ですから、蜀・魏ファンには辛いでしょうし呉ファンであっても、
    必ずしも納得できるかは分からない、読む人を選ぶ内容だと思います。
    ただ、歴史
if小説とはいえ、あまりにも起こり得ないような無茶苦茶なこと(妖術とか)は
    出てきません。劉備陣営・魏陣営の方々の亡くなり方も戦に負けて…というのが多く、
    不等に病気にされたり事故に巻き込まれたりということはありませんし、
    「○○殿は、やはり大した豪傑よ!」というように、敵武将の才覚を周瑜も認めつつ、
    その最期を見届ける…という場面もありました。
    ですから敵陣営の武将でも、人格を散々貶められたあげくに、呉に殺されるという書き方は
    されていないように思います。
    その点は、せめてもの救いではないかというのが個人的な感想です。


『花残月』定価:514円+税 (著者:朝香 祥   出版:集英社)


『公子風狂 三国志外伝 曹操をめぐる六つの短篇』定価:695+税(著者:藤水名子 出版:講談社)


『呉書・三国志@ 将の巻 ―孫堅伝 』 定価:880円(著者:斉藤 洋  出版:講談社)


 

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