『花残月』(集英社 著者:朝香祥) 管理人「今回は、小説・かぜ江シリーズの8作目『花残月』に出てくる孫権さんを取り上げます」 孫権 「この作品は、シリーズの中でも番外編と言えるような位置付けで…三国志の人物を使ってはいるが ストーリーは作者の完全なオリジナルみたいだな」 管理人「そうみたいですね。14歳の孫策さんと周瑜さんが、仲間と協力して野盗退治に乗り出すという 内容なのですが」 孫権 「えっ、兄上と公瑾殿が14歳?ということは、俺は…」 管理人「そうです。この本に出てくる孫権さんは、7歳です♪」 孫権 「7歳か!以前、同じくかぜ江シリーズの『青嵐の夢』に出てくる3歳の俺を取り上げたことが あったが、その3歳の俺が少し成長した姿を、この『花残月』では見られるわけだな」 管理人「まあ成長したと言っても、まだ7歳ですから。まだまだ子供であることに変わりはないですね、 『花残月』の孫権さんも」 孫権 「う〜ん、そうだよな。この本の7歳児の俺の髪型も、Y角(あかく)になっているし…」 管理人「Y角って、何ですか?」 孫権 「左右に分けた髪を、頭上に丸く巻き上げた髪型だ。Y角は子供のする髪型だから、これを結っている ということは、『花残月』の俺はまだ子供だということだな」 管理人「なるほど、子供の髪型ですか。確かにこの本の文章中でも、7歳児権ちゃんと5歳児翊ちゃんの様子 について『七歳の赤茶色のY角と、それよりも少しだけ小さい五歳の漆黒のY角は…』と書いて ありますし、挿絵には、Y角を結った権ちゃんと翊ちゃんの姿も描かれています♪」 孫権 「権ちゃん翊ちゃんって、そんな風に呼ばれると恥ずかしいな(赤面)」 管理人「さて7歳児権ちゃんの容姿ですが、『七歳の赤茶色のY角』と前述の文章でも書かれているところから 髪の色は赤茶色だということがわかりますね」 孫権 「目に関しては『青味の強い目が…』と書かれている部分があるから、この作品の俺も碧眼なのだな」 管理人「他のかぜ江シリーズの作品の孫権さんも、「赤みがかった髪に青い目」という容姿をしていましたね」 孫権 「それはそうだろう。同じシリーズの小説なのに、俺の容姿が作品ごとに違っていたら怖いだろうが」 管理人「それもそうですね^^;あと容姿については、七歳児権ちゃんと五歳児翊ちゃんが『ぽわんと ほっぺたを赤くしてわくわくといった顔で、周瑜を見上げている』と書かれている部分がありますよ」 孫権 「赤いほっぺたというのは、いかにも子供らしいって感じがするよな」 管理人「権ちゃんと翊ちゃんは、孫策さんにくっついて周瑜さんの家にやって来たのです。ですが、その日 孫策さんが周瑜さんを訪れたのは、2人で野党退治の計画を立てたり話し合いをするためだったので、 孫策さんも周瑜さんも、権ちゃんと翊ちゃんがくっついて来たことに困ってしまいます」 孫権 「小さな子供二人の前じゃ、野盗退治の計画なんて話せないものな。兄上も公瑾殿も、 周囲の者には内緒で野盗退治に乗り出そうとしているから、うっかり子供の俺らに話を聞かれて ばらされても困るし…」 管理人「権ちゃんと翊ちゃんがどうしてくっついて来たのかを、孫策さんは周瑜さんに説明されていますね。 孫策さんが朝食の最中、朝から周瑜さんの家に行くと家族に話したところ、ここ最近相手をして もらえてなかった権ちゃんと翊ちゃんが『遊んでくれくれってぎゃんぎゃんわめいた』ということで…」 孫権 「それで母上にまで、「たまには遠慮するように」と行くのを止められそうになった兄上は、とっさに 『公瑾に琴を教わる約束だから』って嘘をついたんだ。この理由だと、大体行くのを許してもらえる らしいからな」 管理人「そしたら、今度は権ちゃんが、周瑜さんに琴を聴いて欲しいから、一緒に行きたいと言い出したみたい なのですよね。丁度この頃、権ちゃんは琴の練習を始めていて、やたらと会う人ごとに聴かせたがって いるから…ということみたいですが」 孫権 「それで、公瑾殿にも自分のひく琴を聴いてもらいたがったのか」 管理人「自分が琴をひけるようになったということが嬉しくて、少し得意気なのかもしれませんね。 会う人ごとに聴かせたがるというのも、子供らしくって可愛いです(^^)」 孫権 「それで七歳の俺は兄上について行くことになったのだな」 管理人「それに、翊ちゃんもついて行きます。孫策さん曰く『気がついたら権のくっつき虫やってる翊まで ついて来やがった』とのことだそうです」 孫権 「翊が俺のくっつき虫をしてるって?」 管理人「きっと翊ちゃんは、お兄ちゃんの権ちゃんが大好きで、それでついて回っているんじゃないですか? まだまだ五歳の子供ですし、お兄ちゃんと一緒にいたい年頃なのですよ♪」 孫権 「う〜ん、そうか?あの翊が、そんな可愛いことをするなんて、信じられん…(汗)」 管理人「このお話の権ちゃんと翊ちゃんは、仲良しみたいですよ♪ 『孫翊は何か孫権にせっせと話しかけ、孫権の目がきらきらと輝いて笑っている』という場面も ありましたから」 孫権 「ますます信じられん…翊と俺がそんなに仲良くしているなんて」 管理人「孫策さんにくっついて来た権ちゃん達は、兄と周瑜さんが自分達が来たせいで困っている なんて知りませんから、『おはよう、公瑾』って周瑜さんに屈託無く挨拶したりしてます。 権ちゃんも『琴、きいてね、公瑾』とか言ったり、『ぼくねえ、兄上より上手にひけるんだよ』と にこにこ笑ったりと、無邪気な様子を見せています(^^)ここら辺の台詞も、可愛いですよね!」 孫権 「子供の俺と翊は事情を知らないから、悪気は無いし…。悪気が無いから、余計に兄上と公瑾殿も、 対処に困るんだろうなぁ」 管理人「そうですね、それで周瑜さんも孫策さんも困っていたのです…。ですが、たまたま通りかかった 周瑜さんのお姉さんの蓮さんが、助け舟を出してくれたんです。孫策さんと周瑜さんが、 権ちゃんと翊ちゃんがいると何やら都合が悪いみたいで、困っている…ということに気がついて」 孫権 「蓮殿は七歳の俺に、公瑾殿ではなく蓮殿と蓮殿達の母君に琴を聴かせて欲しい…と頼んだんだよな」 管理人「そうです、そうです。蓮さんに、何をしに来たのかと訊かれた翊ちゃんが、『兄上の琴をききに きたんだよお』と答え、琴をひくのは『大兄上とお』と孫策さんを指差し、同じ指で『兄上』と 孫権さんのことを指差して説明したのです。さらに権ちゃんも『兄上が公瑾にまた琴をならうって きいたから、ぼくもいっしょにって、たのんだんだ。ぼく、すこしひけるんだよ』と 返事をしていますね」 孫権 「それで蓮殿にも、七歳の俺が琴を公瑾殿に聴いてもらうために来たということが分かったのだな。 そこで7歳の俺に、公瑾殿にではなく自分達に琴を聴かせてくれるように頼んで、俺が兄上と公瑾殿の ところを暫く離れるようにしようとしたわけだ」 管理人「そうですね。周瑜さんは次に孫家に遊びに行った時にでも聴けるから大丈夫…と、 蓮さんは権ちゃんを説得されています。暫く自分が権ちゃん達を預かって、孫策さんと周瑜さんを 助けてあげようということみたいですね。この辺りの場面でも、『ぼく、すこしひけるんだよ』と ちょっと得意気に話す権ちゃんが、元気が良くて可愛いです♪」 孫権 「蓮殿は7歳の俺を見つめて、7歳の俺の肩に両手をおいて…これから蓮殿は母君に笛を吹いて 差し上げる予定だから『権どのも一緒に来てくれると、嬉しいんだけど』『ね。お願い』と 重ねて7歳の俺に琴をひいてくれるように頼まれるんだ。…しっかし、美人な蓮殿に見つめられて、 肩に手を置かれて『ね。お願い』なんて言われるなんて、羨ましいぞ、7歳の俺!」 管理人「…………」 孫権 「なっ、何だ?その冷やかな視線は…」 管理人「いえ、別に…。それで、権ちゃんはぽおっと頬を染めて、孫策さんの顔を窺うように見ると、 孫策さんが『せっかくだから、弾いて差し上げろよ』と勧めたので、権ちゃんは蓮さんの頼みに 応じることになり、翊ちゃんも一緒に行くことになって…周瑜さんも孫策さんも心置きなく野盗退治の 相談ができるようになったわけです」 孫権 「文章で書かれている出番はこんな感じだが、挿絵もちゃんとあるんだよな。 7歳の俺と5歳の翊の姿が描かれた挿絵が」 管理人「はい、ありますよ♪この挿絵の権ちゃんと翊ちゃんが、また可愛いのです! 2人ともまだ子供ですから、顔の輪郭は丸っこくてぽわぽわっとした感じで、目が大きくって…。 翊ちゃんは黒髪、権ちゃんはちゃんと髪と眉毛の色が薄いように描かれています。 それに権ちゃんの目の中にはキラキラとした光も描かれていて、目を輝かせてにっこり笑っている という表情になっていますね♪この挿絵は、権ちゃんファンだけでなく、翊ちゃんファンも必見かと(^^)」 孫権 「まあ、結論を言えば、子供時代の俺は可愛く描かれることが多いが、今回もその期待を裏切らず 可愛く書かれていたし、描かれてもいた、というところかな」 管理人「そうですね!私もずっと、今回の権ちゃんについては「可愛い」って言葉を、連発していますしv」 孫権 「だが、この可愛い俺は、成長すると『ざわ江の俺』になるんだよなぁ…」 管理人「まあ、良いじゃありませんか♪それでは今回はこの辺で♪」 孫権 「次回を、お楽しみに!次回があればの話だが」 管理人「うう…次回ができるように頑張ります…」 |
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