〈孫権的名言 正史の他色々〉

正史意外の作品に出てくる孫権の名言(迷言)の数々を紹介しています



・「帰っちゃヤダ」

・「孫権一生の不覚ぞ!弟の方を採るんだった!!

・「ははは、笑っちゃうよ」/「父上、兄上、すまぬ…」

・「まだ降伏ゆう奴は、この机のようになるでェ!」

・蒼天航路 15巻より二つ

・「――神よ、なにとぞ兄孫策の命を守りたまえ!」

・「儂は曹孟徳に勝つためなら、悪魔とでも手を結ぼうぞ」

・「もう玄徳のもとには帰れまい。当分ゆっくり遊んでおればよいわ」

・「戦況なんざ知らんッ 祝杯だv」

『真・三国無双2』から二つ

・「贅沢の蜜漬にしてくれよう」

・「いい加減、くたばればよいのに」

「どうだ。私のことは、好きか?嫌いか?」

・「今夜はわしがいる。安心するがよい」

・「残忍無残のゾンケン将軍、見参」

   ・「私は何か兄上に悪いことをしたろうか…」

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「帰っちゃヤダ」(『江東の暁』より)

  ……六歳の仲謀くんの台詞です♪もう、六歳の仲謀くんは可愛い、可愛い(^^)
     大きな青い目を潤ませて、すがりつかれて、この台詞を言われた日には、
     もう帰りたくても帰れませんね(≧▽≦)


 ・「孫権一生の不覚ぞ!弟の方を採るんだった!!(『GOGO玄徳くん!!』より)

  …諸葛瑾に対する台詞です^^;諸葛瑾さんの弟の孔明さんが、水を得て天をかける龍のような勢いだと
   いうのでこの台詞になったのですが…。この本での諸葛瑾さんの性格(というか、描かれ方)だと
   ネタとして、こんなこと言われても不思議ではないのですが…出来の良い弟を持つと、大変ですね。
   『子瑜どのがけっして私を裏切ることがないのは…』の名言に見える信頼関係はどこに!?


 ・「ははは、笑っちゃうよ」(ブラックジャック〜三国賭神伝より) 

    …城を賭けてブラックジャックをするゲームの中で、こちら(プレイヤー)が弱気に(城を少なめに)
      賭けるとこんなことを言われます…。
      さすが、苦労したとはいえ家柄良く生まれた坊ちゃんって感じがします。
      何も笑わなくても…。

 ・「父上、兄上、すまぬ…」

    …同じくブラックジャックゲームからの台詞です。孫権が失敗すると言う台詞です。
      トランプゲームにお城を賭け、あげくに取られてしまったのですから、
      すまぬどころではないですね。孫堅パパも孫策さんも怒っているでしょう(^^;)


「まだ降伏ゆう奴は、この机のようになるでェ!」(SWEET三国志より)

  …孫権さんが赤壁開戦時に、机に斬り付けておっしゃられた
    「これ以上曹操を迎え入れるべきだと申す者がおれば、この机と同様になるのだ」
   
という名言の大阪弁バージョンです。
    漫画『SWEET三国志』では、呉の人は皆大阪弁を喋るので、孫権の名言も大阪弁
    になってしまうのですね。同じ名言でも、随分と雰囲気が変わるものです。


<蒼天航路 15巻より二つ>

  ・「こんな奴らがなついてくるばかりで おなごがちいともよりつかん」

    …蒼天の孫権の台詞です。
      蒼天孫権は動物(虎・熊・サイ・ダチョウなども…)に好かれるという特性を持っていて

      こんな奴らというのは動物達のことです。

      そんな猛獣が近寄っているから、女性が寄り付かないのでは?

  ・「おい鷲公 あいつらの目ン玉食っちまっていいぞ」

    …上記の台詞を受けた兵士たちに、気の毒がられた(?)ことへの仕返しがこれ。
      鷲公は、この時孫権が従えていた、「おっかねえ」鷲のこと。
      猛獣を従えている孫権さんには、めったなことは出来ませんね。
      怒らせたら、猛獣をけし掛けられてヒドイ目に遭わされそうですから。
      ちなみに兵士たちは逃げ出して、目ン玉は大丈夫でした。よかった、よかった^^;


「――神よ、なにとぞ兄孫策の命を守りたまえ!」(『呉三国志』一巻より)

   …何と、孫権さんはクリスチャンだった!……すみません、冗談です^^;
     この台詞を初めて読んだ時に、そう思ったもので、つい…。
     でも、ここでいう神は中国の神様なのでしょうね。

     孫策さんが刺客に襲撃されて重症を負い、名医・華佗先生が大手術を行うのですが
     その間孫権さんはずっと、兄・孫策さんの無事を祈っていて、その場面の台詞です。
     兄の無事を祈る孫権さん、健気です。

     本文に『孫権は、兄孫策に満腔の信頼を寄せていた』と書いてありますが、
     信頼する兄を失いたくないという、孫権さんの必死さが伝わってくると思います。


「儂は曹孟徳に勝つためなら、悪魔とでも手を結ぼうぞ」(『周瑜奔れ』より)

  …神の次は、悪魔です^^;曹操が呉に攻めてくるというので、降伏か開戦かで呉陣営は揺れ
    重臣のほとんどが降伏に傾き、それが面白くない孫権さん。劉備さんと同盟を結んで共に
    曹操軍と戦うという策を主張する魯粛さんは、孫権さんが曹操さんとの徹底抗戦を望んで
    いることを確認した上で、開戦に持ちこむ手掛かりになりそうな蜀からの使者・孔明さんに
    会うかと尋ねます。

    それを受けての孫権さんの台詞が

   「会おう。儂は曹孟徳に勝つためなら、悪魔とでも手を結ぼうぞ」なのです。

    降伏はしない、曹操さんに負けたくないという、孫権さんの並々ならぬ決意と気迫がうかがえます。
    勝つためならば手段は選ばないということなのでしょう。
    それにしても、まさか孫権の口から悪魔という言葉を聞くことができるとは…。
    悪魔って、中華っぽくないですよね。やはり孫権は、ヨーロッパの人だった?!(笑)


・「もう玄徳のもとには帰れまい。当分ゆっくり遊んでおればよいわ」(『呉三国志』二巻より)

  …妹の孫夫人(孫尚香)に向けて言った言葉です。

    この『呉三国志』では、劉備さんに嫁いだ孫夫人は、演義のように、孫権さんに騙されて呉に
    連れ戻されるのではなく、自分から呉に帰ることを選んでいます。
    帰るついでに阿斗を呉に連れ去り、人質にしようという計画も、孫夫人が自ら考えて実行した
    ことになっているのですが、結局趙雲さんに阻まれて阿斗は取り戻されてしまいました。

    孫夫人の報告を受けた孫権は「趙雲にしてやられたか!」と大笑し、そして、しおれている妹に
    言った言葉が

   「もう玄徳のもとには帰れまい。当分ゆっくり遊んでおればよいわ」なのです。

    劉備さんと別れて呉に帰って来たことを責めるでもなく、計画が失敗したことを責めるでもなく、
    当分呉でゆっくりしてれば良い…と言ってあげているのには、妹への思い遣りが感じられて、
    孫権さん、良いお兄さんだなぁと思いました。


・「戦況なんざ知らんッ 祝杯だv」(『凌統物語 昨日の敵は今日も敵』より)

 …甘寧と凌統が仲直りしたことをうけての、孫権の言葉です。

   『戦況なんざ』って…。甘寧さんと凌統さんが仲直りしたことが、余程嬉しかったことは分かりますが
   戦争ほったらかして祝杯上げるのは国を預かる君主としてマズイ行動です!酔っ払ってるところを
   敵に攻められたら、どうするつもりなのでしょう。孫権さんの酒好き・宴会好きが、この台詞に表れて
   いるようです。願わくは戦の後に、思いっきり二人の仲直りを祝してあげて下さいね♪


〈ゲーム『真・三国無双2』から二つ〉

 名乗り台詞「父や兄のように戦えること、見せてやる」

 捨て台詞 「父上や兄上のようには戦えぬのか…」

 …ゲーム『真・三国無双2』の孫権の台詞です。

  このゲームで、プレイヤーと戦う時に言う台詞が名乗り台詞、プレイヤーに負けて、逃亡する時に
  言い残す台詞が捨て台詞です(死ぬ時の台詞は、また別にあります)。名乗り台詞・捨て台詞ともに
  三種類あるようですが、その中から一つずつ印象に残ったものを挙げてみました。

  父・孫堅さんと兄・孫策さんを強く意識していることが、伺えます。ちょっとコンプレックスを持って
  いるような印象も受けます。いくら親子・兄弟だからって、お父さんやお兄さんのように戦おうとしなく
  ても良いと思うのですが…。孫権さんには、また別の個性や長所があるのですから。


・「贅沢の蜜漬にしてくれよう」(吉川英治『三国志』より)

 …妹との結婚を餌に劉備さんを呉におびき出し殺すつもりだった孫権さんですが、
   作戦が失敗した上に本当に劉備さんと妹(孫夫人)を結婚させる羽目になってしまいました。
   そこで周瑜さんは、劉備さんに美女や御馳走、豪華な屋敷などなどを与えて贅沢に溺れさせ、
   天下への志を忘れさせてしまおうという策を進言します。

   正史ではこの策は採用しなかった孫権さんですが、演義準拠の吉川三国志では
   しっかりとこの策を採用し、

  「では、玄徳の骨も腐るまで、贅沢の蜜漬にしてくれよう」

   などと言っています。
   演義では呉陣営が悪く書かれている部分が多いのですが、この孫権さんの台詞も
   悪人そのものですよね。「蜜漬」という表現には、凄みがあります。悪巧みをして、
   ほくそ笑む孫権さんの姿が目に浮かぶようです。


・「いい加減、くたばればよいのに」(藤水名子『公子風狂』より)

 …曹操さんが病に倒れたことを知った孫権さんは、曹操さんが亡くなるのと同時に素早く兵を挙げ、
   混乱している魏の隙をついて都に攻め上り、天子を手に入れようという計画を立てます。
   しかし曹操さんが倒れてから半月が経っても、曹操さんが亡くなったという報せが来ないので、
   業を煮やした孫権さんは、曹操さんについて

   「いい加減、くたばればよいのに」

   などと言われています。当時は乱世ですし、曹操さんは最大の強敵といえる存在だったでしょう
   から、天下を狙う雄たる孫権さんがこのように思ったとしても不思議はないのでしょうが、それにしても
   人として大切な何かを失くしてしまっているようにしか思えないような台詞です。
   乱世の非情さを、改めて認識させられます。


「どうだ。私のことは、好きか?嫌いか?」(CDドラマ『浪漫編・西暦0200の輪舞曲(ロンド)』より)

 ……大好きでございます!!
   あっ…いえ、失礼を致しました^^;

   コーエー発売(CD発売当時は『光栄』でしたが)の三国志CDドラマ『浪漫編・西暦0200の輪舞曲』
   中の、諸葛瑾さんと初めて対面した場面での、孫権さんの言葉です。

   仕官の誘いを受けて参上した諸葛瑾さんと対面し、孫権さんは親しく気さくな様子で、
   いくらか会話をなさった後、「私に仕えるか?仕えないか?」という意味で

   「どうだ。私のことは、好きか?嫌いか?」

   と、諸葛瑾さんにお尋ねになったのです。この作品での諸葛瑾さんは、孫策さんの武力の影に
   どうしても冷たさのような物を感じ、あまり孫策さんのことを好きになれずに呉への仕官を
   断わり続けていたそうなので、孫権さんの言葉の裏には『私の兄のことは好きになれずに
   仕えるのを断わっていたそうだが、私のことは好きになれ、仕える気になれるか?』
という
   意味が込められているようなのですが…朗らかに、率直に、お優しいお声でこ〜んなことを
   聞かれた日には、もう「大好きでございます!!」と叫ぶしかないではありませんかvv
   孫権迷にとって、何とも罪作りな殺し文句です(違)

   ちなみに諸葛瑾さんは「お許しを頂けるならば、心よりお仕えしたく思っております」云々と、
   普通に真面目にお返事なさっておりました。大好きですなどと絶叫する無礼者は、
   私くらいのものですね。失礼しました^^;


・「人間どもの血の雨で、大地を真っ赤に染めてくれよう…残忍無残のゾンケン将軍、見参」
                            (三国志CDドラマ『放浪戦隊 ブラザーファイブ』より)

 …孫権的名言というか、暴言というか(汗)
   コーエーの三国志CDドラマ『放浪戦隊 ブラザーファイブ』に出てくる台詞です。
   孫権さんが残虐君主に変貌したのではありません、ご心配なく。ゾンケンというのも誤植でないです。
   この作品では、なぜかファッションメーカーの社長な孫権さん。
   業界トップの成功をおさめながらも「他の生き方があるのでは…」と迷う心につけこまれ、
   洗脳されて悪の手先となってしまいます。なんて特撮物のお約束なキャラ!
   悪の魔王(らしい)ダークソーソーの配下・ゾンケン将軍として登場した彼の名乗りが、
   上記の台詞なのですが、自ら"残忍無残"と言い切る、容赦ない悪役っぷりが格好良い!
   …と感じてしまった私は、ブラザーファイブにボコボコにされてしまうでしょうか^^;


「私は何か兄上に悪いことをしたろうか…」(長池とも子『三国志烈伝 破龍』1巻より)

 …周瑜さんに悩み相談する孫権さんの台詞です。
   まだ御年10歳くらいの孫権さん、兄・孫策さんが「もう三日も剣の稽古をみてくださらぬ」ことを
   気にして、「私は何か兄上に悪いことをしたろうか…」と周瑜さんに悩みを打ち明けるのです。
   目もとには涙をにじませて…。
   自分が兄の機嫌を損ねたのではと泣くほど心配するなんて、健気で可哀想になってしまいます。
   そして可愛い^^;
   三日稽古をしてくれないだけで思い悩むということは、普段は三日とあけずに兄第で剣の稽古を
   しているのでしょう。少し距離を感じただけでも不安になってしまうほど、仲良い兄弟なのでしょうねv

   実は孫策さんは、戦場で父・孫堅の身代わりとなり、命を落した祖茂の許婚者(いいなずけ)を
   力づけようとしていたのです。孫策さんにとって祖茂さんは兄のような存在であり、だからこそ、
   その縁者を助けたい一心だったのですが、彼女にはっきり"迷惑"だと言われ、落ち込み、悩み、
   やけ食いに走っていたのでした。
   孫権さんが兄に直接、理由を尋ねなかったのは、やけ食いして食い散らかしてる兄が怖くて
   近寄りがたかったから?(笑)

   相談を受けた周瑜さんは、自分が孫策さんに理由を訊くと約束し、
   「よろしければ剣のお相手もおつとめしますが?」と優しい心遣いを見せられています。
   悩み事相談もできたり、周瑜さんも孫権さんにとって兄的な存在のようで微笑ましいです。


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