「この酒のように、すっぱりとすべて引きうけてもらおう」(正史 甘寧伝より)


管理人「今回は孫権さんの名言です。宜しくお願いしますね、孫権さん♪」

孫権  「ああ。今回は張昭と甘寧もゲスト出演だな」

甘寧  「よろしく頼むぜ、管理人!」

張昭  「今回は、どのような話ですかな?」

管理人 「はい、まずは甘寧さんから話を進めていきますね。甘寧さんは、呉に仕える前は荊州の劉表に

      仕えてたんですよね?」

甘寧  「ああ、そうだ。俺は若いときから仲間を集めて、例えば、相手が地方の長官であれ、もてなした者とは

      一緒に楽しんだが、そうしなかった野郎には手下をやって財産を奪わせたりして暴れまわって二十年

      余りになっていた」

管理人 「派手に暴れてたんですね〜(^◇^;)」

甘寧  「けど、暴力沙汰はやめて、いくらか書物を読んだりして、やがて劉表のところに仕えたってわけだ」

管理人 「改心したんですね♪」

甘寧  「まあな。だが、劉表は俺を取りたてようとしなかった。俺も、劉表は見こみがないとにらんで、とっとと

      ずらかって、呉に行こうとしたんだ。劉表のまきぞえはごめんだからな」

管理人 「なるほど。それで、呉に行って孫権さんに仕えるようになったんですか?」

甘寧  「いや、そう簡単じゃなかった。黄祖が夏口にいて、そこを通れなかったんだ。それで、しょうがなく

     黄祖に仕えた。まったく頭にくるぜ(-_-#)」

管理人 「すぐに呉に来たわけじゃなかったんだ…」

甘寧  「3年たっても黄祖は俺を重く用いなかった。それだけじゃねえ、黄祖は俺の食客を勧誘して、直接

      自分の下につかせようとしたんだ。おかげで、俺の食客達はだんだん俺のもとを離れていった。

     本当に黄祖って嫌なやつだろ?」

管理人 「甘寧さん、苦労したんですね〜(しみじみ)」

甘寧   「とっとと、黄祖のとこから出て行きたかったんだか、どうすればいいのか分からなくて

      悩んでいたんだ。そこを蘇飛に助けられたんだ」

管理人 「蘇飛さんは、黄祖の都督だった人ですね。どうやって助けてくれたんですか?」

甘寧  「蘇飛が黄祖に、俺をチュ県の長に推挙してくれて、黄祖はそれを認めたんだ。それで俺は県に赴任

     すると見せかけて呉に身を寄せることができた。蘇飛には本当に感謝してるぜ」

管理人 「周瑜さんや呂蒙さんがそろって甘寧さんを重用するようにと推挙して、孫権さんは

      甘寧さんをもとからの臣下と変わり無く扱ったんですよね」

甘寧  「ああ、それには俺も感動したぜ。で、呉に受け入れられたんで、俺は殿に献策したんだ。

      『荊州は呉が西に勢力を伸ばす拠点ともなる地で、しかも劉表もその息子達もだめな奴だから

       急いで荊州を攻略するように』ってな。さらに『荊州をとるためには、まず黄祖を攻めるのが良い。

       黄祖は年を取って耄碌して、側近の甘言に乗せられ、金儲けに走っている。役人や兵士たちから

       搾取しているので、役人や兵士たちは不満をつのらせ、船も兵器も壊れたままで、農耕に励む者も

       なく、軍法は守られないで兵士達はバラバラになっている。殿が軍を進めれば、必ず黄祖を

       破ることができる。黄祖の軍を破ったうえで、隊を整えて西に向かい、西の楚関を占拠すれば

       さらに味方に有利になり、やがては巴蜀の地の奪取も可能になる』と進言したんだ」

孫権  「俺も、この甘寧の進言には納得して、深くうなずいた。だが、張昭は…(ーー;)」

管理人 「張昭さんは、反対したのですか?」

張昭  「私はその時に同席していたのですが、もちろん反対しましたぞ!『呉のまち(蘇州)においても

     人心はまだ安定しておらず、もし軍が西に向かったならば、きっと反乱がおこるでしょう』とな!」

甘寧  「それで、俺が言い返したんだ」

管理人「ええ!!甘寧さん、張昭さんに口答えしたんですか?!何と怖いものしらずな…(^^;) 」

甘寧  「ああ、『殿は貴方に蕭何(漢初の宰相)の任をまかせているのに、貴方は留守を任されながら反乱

      を心配されるようでは、古人と同様の功を立てたいと望んでおられることと矛盾するではないか』

      ってな」

管理人 「むむ…あの張昭さんにこんな口をきくとは…(ーー;)孫権さんでさえ、張昭さんの前では緊張して

      いいかげんな事は言えないと言っていたほどなのに…」

孫権  「俺も驚いたぞ。まさか、あの張昭にこんな口答えをする奴がいるとは…とな。」

管理人「それで、孫権さんは結局どうしたんですか?」

孫権  「俺は酒を取り上げると、甘寧にこう言った『興霸(甘寧の字)どの、本年の軍事行動はこの酒のように

     すっぱりとすべてあなたに引きうけてもらおう。あなたは、ただひたすら軍略に心をめぐらし、黄祖

     攻略を確実にされよ。それを可能にすることがあなたの務めで、張昭の言葉は気にかける必要は

     ない』とな」

管理人 「そして、軍を西に進めて黄祖を討伐したのですよね。それにしても、お酒のように…なんて

      いかにもお酒好きの孫権さんらしい言葉ですよね(^^)」

孫権  「なかなか上手い言いまわしだろ?」

管理人 「そうですね♪それにしても都合よくお酒が手元にあったのが、さすが孫権さんというか何と言うか…」

孫権  「………何が言いたいんだ?また俺を酒乱呼ばわりするのか?んっ?」

管理人 「そんな、とんでもない(^◇^;)こっ、今回は甘寧さんも張昭さんもありがとうございました」

甘寧  「何んだ、もう終わりなのか?!もっと出させろ!」

張昭  「あれだけ出れば、もう充分じゃろ!私なんぞ、せっかく来たのにぜんぜん出番が

      無かったんじゃぞ!管理人殿、なんとかしてくだされ!」

管理人 「な、何とかしてくれと言われても…困るんですけど(; ;)」

孫権  「おい、管理人。あの二人はほっといて逃げよう。面倒なことになりそうだからな…」

管理人 「そうですね♪逃げるが勝ちです♪」

〈戻る〉

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送