『張昭と大喧嘩!』(正史 張昭伝)


孫権 「今回はどんな名場面を取り上げるのだ?」

管理人「いえ、今回は迷場面なんですよ(^^;) それで…今回は張昭さんにも来ていただいております♪」

孫権 「何?!お、俺は帰るぞ!」

張昭 「殿!どこへ行かれるのですか!これから迷場面の紹介をしなければならないのですぞ!」

孫権 「べっ、別に逃げようとしたわけでは…」

管理人「はいはい、二人とも落ち着いてください。それでは、今回は孫権さんと張昭さんが大喧嘩した場面を

     取上げます♪」

孫権 「よりによって、何故この場面を……。他にも良い場面がたくさんあるではないか!」

張昭 「殿、文句を言わないで説明を始めましょう。

     ことの起こりは、嘉禾二年(233)、遼東の公孫淵が呉の配下に付きたい…と申し出てきたことでした」

孫権 「それで俺は、遼東に使者を送って公孫淵に燕王の位を授けてやろうとしたんだ。我が呉の配下に入り

     たいと向うから言ってきたのだから、悪い話じゃないだろう?それなのに、張昭の奴は…」

張昭 「…私は、使者を送るのに反対したのです。『公孫淵は魏の討伐を恐れて、救援を求めて参ったので

     あり、本心から呉に付こうとしているのではありません。もし公孫淵が心変わりして、魏に忠誠を

     明らかにしようと考えますれば、(呉の使者はやりだまに上げられ)使者は戻って来ず、天下の

     もの笑いになりますぞ!』と、このように殿を諌めたのです」

管理人「それで、孫権さんは、どうしたのですか?」

孫権 「俺は張昭にいろいろと反論したんだ。でも、張昭があまりにも頑固で自説を主張するばかりだったから

     とうとう、俺もブチ切れて、刀をつかんで怒り『呉国の士人たちは、宮中では私を拝するが、宮中から

     出れば、あなたを拝している。(こうしたことを許しているのは)私のあなたに対する礼遇が最大限

     のものだからだ。しかるに、あなたはしばしば人前で私をやりこめる。私はお前のそうした態度が

     国を誤ることになるのではないかと心配しているのだ』、と言ったんだ。そしたら、今度は……」

張昭 「そこで私は『私が、申すことを用いていただけないのを承知で、真心を尽くして意見いたしますのは

     太后さま(呉夫人:孫権の母)が亡くなられるとき、私を牀のそばに呼ばれて、遺言して後事を

     託されたからでございます……』と、こう申し上げ…そして泣き出してしまいました…」

孫権 「それで、俺も刀を投げ出し、張昭と向かい合って一緒に泣いたんだ。」

管理人「そうなんですか〜♪それじゃ、公孫淵に使者は送らなかったんですね。張昭さんとも仲直りして

     めでたし、めでたし♪ってことですね(^^)」

孫権 「いや、使者は送ったぞ」

管理人「ええっ〜!!!だっ、だって張昭さんの言葉を聞いて、一緒に泣いたんでしょ?!

     張昭さんの意見を入れて、諌めに従ったんじゃないんですか?」

孫権 「それとこれとは、話が別だ。とにかく、結局使者は送った」

管理人「それじゃあ、張昭さんの立場がないじゃないですか……」

張昭 「その通りですじゃ!私はもちろん、腹を立て、病気と称して参内をしないことにしたのじゃ!」

管理人「ストライキしたんですね(^^;) 」

孫権 「それで、俺も頭にきたから、張昭の家の門を土でもって塞いだんだ。一生出てくるな!って感じでな」

管理人「それはヒドイ………」

張昭 「その程度で負ける私ではないですぞ!私も家の内側から土でもって門を塞いだのですからな。

     絶対に家から出んぞ!という意気を示したのじゃ」

管理人「それも、どうかと思うけど……。それで、公孫淵の所に行った使者は、公孫淵に殺されてしまったん

     ですよね。張昭さんの心配してた通りに。結局、張昭さんの意見が正しかったんですね〜」

孫権 「ああ。俺も、自分が間違ってたことに気づいて、張昭に謝ったんだ。何度も、何度も。

    なのに、こいつは引き篭ったままで、出てこようとしないんだ(怒)」

管理人「う〜ん、張昭さんが怒る気持ちも分かるけど、孫権さんは間違いに気づいて謝っているんだし、

     張昭さんも許してあげてもいいと思うんですけどね…」

張昭 「その程度では、私の怒りは収まりませんぞ!」

孫権 「それで、俺は宮廷を出たおりに、張昭の家の門前まで行き、張昭に声をかけたんだが、こいつは

     病気が重いからと面会を断ったんだ!本当に根に持つ奴だな、張昭は」

張昭 「しかし、殿も殿ですぞ!なんと、殿は私の家の門に火をつけたのですからな………」

管理人「ひっ、火をつけた〜?!なんてことをするんですか!!!孫権さん!」

孫権 「落ち着け!門に火をつけたのは、おどかして外に出そうとしてのことだ。そうすれば出てくると思ったか

     ら…。しっかし、それでも張昭は外に出てこなかったんだな…。あっ、出てこなかったんで、もちろん火

     は消させたぞ」

管理人「よかった〜(^^;) でも、家に火をつけるまでしなくても…。それに、張昭さんも張昭さんですよ…。

     孫権さんがここまでしてるんですから、出てきてあげればいいのに。火をつけられても出ないなんて」

張昭 「ふん!そんなことでは出ていきませんぞ!しかし、殿は火を消させた後も、久しく門の所を去られ

     なかった…。すると、私の息子達がみんなして私をかかえて、外に連れ出してしまったのじゃ!

     まったく余計なことを!」

孫権 「ともかく外に出てきたんで、俺は張昭を車に載せて宮中にかえり、深く自分を責めて謝った。

     それで、これ以降、ようやく張昭は朝会に加わるようになった………めでたし、めでたし。

    と、まあ、こんな感じだな」

管理人「ああ、よかった(^^)これで本当に仲直りできたんですね♪」

張昭 「まあ、やむを得ずじゃな」

管理人「それにしても、二人とも大人気ないですよ〜(^^;) この喧嘩のとき、孫権さんは52歳ですよ!

     もちろん、皇帝の位についていたし…。こんな大喧嘩をして!」

張昭 「まったくです!殿、子供っぽいことはお止め下され!」

孫権 「俺より、お前の方がよっぽど子供っぽい態度をとってたじゃないか!だいたい、俺が52歳なら

    張昭は78歳だぞ!」

管理人「どっちもどっちですよ…。でも、こんな喧嘩が出来ちゃうのは仲が良い証拠かもしれませんね♪」

張昭「だいたい殿は………」

孫権「何だと?また説教するつもりか」

張昭「そもそも私は、殿の母上様に殿のことを託されましたから………」

孫権「わかった、わかった……はあ(嘆息)」

 

 

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