特別編「孫権をめぐる女たち」

管理人 「あれ、孫権さんはどこかなぁ…?」

??? 「今回は、殿は出てきませんわ」

管理人 「え〜と、あなたは誰ですか?」

謝夫人 「私は殿の夫人のうちの一人、謝夫人ですわ」

管理人 「殿の夫人の一人…ということは、孫権さんの奥さんですか?!」

謝夫人 「ええ、そうですわよ♪」

管理人 「そうですか〜今回は、新旧の孫権さんの奥さんについて取上げるのですが、孫権さんは

      出てこないのですか…。」

謝夫人 「ええ。面倒なことが起こりそうなので顔を出したくないのでしょうね」

管理人 「では、まず謝夫人さんの紹介から。孫権さんのお母さんの呉夫人さんが、孫権さんのためにと

      謝夫人さんを迎えて妃に入れたんでしたよね」

謝夫人 「そうですわ。それで私は寵愛を受けたのですわ♪」

??? 「ふん!寵愛を受けたなんてぬけぬけと…図々しいわね!あんたなんか、殿に捨てられたくせに!」

謝夫人 「なんですって!!(-_-メ)」

管理人 「え〜と…出て来ていきなり、失礼なことをおっしゃる、あなたは誰ですか?」

徐夫人 「私は徐夫人ですわ」

管理人 「謝夫人さんが捨てられたって…どういうことですか?」

徐夫人 「殿が私を妻とすると、殿は謝夫人が私に目上としてつかえることを望んだのですわ。この女はそれを

      断って、それで殿の寵愛を失って、早くに死去したのでしたわよね〜♪」

管理人 「孫権さんも、勝手なことを謝夫人さんに要求したもんですね…。」

謝夫人 「本当に身勝手ですわ!殿ったら、こんな女のために私を捨てるなんて!」

徐夫人 「あなたは黙ってなさい!ここからは私が主役ですわ♪まずは自己紹介をしないといけませんわね。

      実は、私は殿の叔母(父親の女兄弟)の孫にあたる者なのですのよ♪」

管理人 「孫権さんは叔母さんの孫を奥さんにしたんですか…。孫権さんと徐夫人さんは遠い親戚なんですね」

徐夫人 「ええ。それで私は最初、陸尚に嫁いだのですが、陸尚が亡くなった後、殿が討虜将軍として呉(蘇州)

      におられた時に私を妃とされたのですわv」

管理人 「それで、徐夫人さんは、孫権さんの長男の孫登さんの母親がわりになったんですよね。

      孫登さんのお母さんは身分が賤しくて、後宮に入れなかったそうですから……」

謝夫人 「何よ!嫉妬深いからって、殿に嫌われたくせに…」

管理人 「えっ、じゃあ、徐夫人さんも…?」

謝夫人 「ええ、徐夫人も結局は殿に捨てられたのよね〜(^^)殿が根拠地を他に移すときに徐夫人は

      嫉妬深いからって廃されて、そのまま呉においておかれたのよね〜(^▽^)」

徐夫人 「あんたに言われたくないわよ!悔しい〜!!あの女のせいで!」

管理人 「あの女って、誰ですか?」

徐夫人 「歩夫人よ!あの女のせいで、私は皇后になれなかったんだから〜!」

謝夫人 「フン!歩夫人がいなくても、あんたなんか皇后になれないわよ!」

管理人 「では、その歩夫人さんにも登場していただきましょう…(こんな修羅場に出て来て、大丈夫かな?)」

歩夫人 「こんにちは。宜しくお願いします」

管理人 「歩夫人さんは、孫権さんから一番寵愛を受けていた人なんですよね。嫉妬を知らない性格で、

      後宮の他の女性達の後ろ盾となったので、長く孫権さんから大切にされた…と正史にあります。

      孫権さんは美人なだけでなく、性格も良い人が好きだったのですね〜」

謝夫人 「殿の前では、いい子ぶってるだけよ!」

徐夫人 「そうよ、そうよ!偽善者!」

歩夫人 「ひ、ひどいです!私はそんな…」

管理人 「ちょっと、二人ともヒドイですよ!歩夫人さんも、なんか言い返してやりましょうよ!」

歩夫人 「いいえ、かまいませんわ♪だって、何を言われようと殿に一番愛されているのは私ですもの♪」

管理人 「余裕ですね…歩夫人さん(^^;) ところで、歩夫人さんのせいで徐夫人さんが皇后になれなかったと

      いうのは、どういうことですか?」

徐夫人 「殿が皇帝になると、私が養育した孫登が太子になったので、臣下たちは私を皇后にするようにと

      主張したのですわ。なのに殿ったら、歩夫人を皇后にしたいからって私が皇后になるのを認め

      なくて…そののちに私は病死してしまったのですわ!」

管理人 「じゃあ、結局は歩夫人さんが皇后に?」

歩夫人 「いいえ、この問題には殿も決着がつけられなくて、そのまま十余年が経ってしまったのです…」

管理人 「でも、宮中ではみんな歩夫人さんを皇后と呼び、親戚の方が上疏する場合には中宮(中宮は

      皇后のいる宮殿のことで、それを借りて皇后をも中宮という)と呼んだそうですから、実質的には

      歩夫人さんが皇后のようなものだったのですね。でも、歩夫人さんも皇后になれないまま、

      亡くなられているのですね…」

歩夫人 「ええ…そうです。でも、殿は私の死後、私に正式に皇后の位を追贈してくださったのです(^^)」

管理人 「そうですか〜。歩夫人さん、孫権さんにとても愛されてたのですね〜」

??? 「でも、死んでから皇后になったって、しょうがないわよねぇ?(笑)」

管理人 「また増えた…。え〜と、どなたですか?」

琅邪の王夫人「私は琅邪の王夫人ですわ♪殿の寵愛も歩夫人に次ぐというほどで、私の産んだ孫和が

          太子にたてられると、殿は私を皇后にしようとなされたのですわ(^^)やっぱり生きているうちに

          皇后にならなきゃ…ねぇ?」

管理人 「ところで、どうして〈琅邪の〉王夫人って、わざわざ断り書きをしてるんですか?」

琅邪の王夫人「ああ、実は王夫人というのが私の他に、もう一人いて、その人と区別するためよ。

         もう一人の方は、南陽の王夫人だけど、孫和が太子になって私が重んじられると、私は殿の

         寵愛をうけたことのある女を全部、都から追い出したの♪そのとき、南陽の王夫人は公安に

         行かされて、そこで亡くなったみたいね。まあ、私にはどうでもいいことだけど…」

管理人 「(この人も性格悪い…)それでは、琅邪の王夫人さんが皇后になったのですか?」

琅邪の王夫人「それが、なれなかったのよ。あの魯班の小娘のせいで…(-_-#)」

管理人 「魯班さんというのは、孫権さんと歩夫人さんとの間に生まれた娘さんなのですよね。魯班さんは

      普段から琅邪の王夫人さんを憎んでいて、少しずつ王夫人さんの悪口を孫権さんにふきこみ、

      孫権さんが重い病気になったとき、王夫人さんは嬉しそうな顔をしていると讒言して、それで

      孫権さんは王夫人さんにひどくあたるようになった…と」

琅邪の王夫人「ええ、そのせいで私は憂いのあまり死んでしまったのですわ〜(泣)これというのも、み〜んな

         あの魯班の小娘が悪いのよ!ちょっと、歩夫人、あんたの娘でしょ?!いったいどんな教育

         をしているのよ!」

歩夫人 「そんな…私は…」

??? 「醜い言い争いはやめて、そろそろ話をまとめませんこと?」

管理人 「また、増えた…どなたですか?」

潘夫人 「私は潘夫人ですわ♪父は役人だったのですが、法に触れて死刑になり、私は姉とともに織室(宮中

      の織物べや。罪人の娘などが奴隷として入れられる)に送りこまれたのですが、私が美しかったので

      殿は私を召し寄せ後宮に入れられたのですわ♪そして、私の生んだ孫亮が太子になると、私は皇后に

      なったのです(^^)皇后になったのは、この私ですのよ!わ・た・く・し♪」

謝夫人 「何よ、性格が陰険で、美人に嫉妬して、袁夫人を讒言して殺したりとかしてたくせにっ!」

徐夫人 「それに、殿が危篤になったときに、自分が政治の実権をにぎろうとしたのよね〜。それで、看病疲れ

     で倒れて寝ているところを、宮女たちにくびり殺されたのよね〜」

管理人 「それは、悲惨な最後ですね…。ところで、潘夫人に讒言されて殺された袁夫人って?」

袁夫人 「私のことですか?」

管理人 「あなたが袁夫人さんですか。袁夫人さんは袁術の娘さんなんですね、ちょっとびっくりです(^^;)

      袁夫人さんは行いが正しい人だったと書かれています。(父親とはえらい違いだ…)」

袁夫人 「でも、子供が生まれなかったのです…。ですから、歩夫人さんが亡くなられて、殿が私を皇后に

      立てようとなされた時も、子供がないからとお断りしたのです」

管理人 「(孫権さんの奥さんの中では、珍しく性格の良い人…それにしても、袁夫人さんは讒言されて

      殺されたって…殺したのは孫権さん?もしそうだったら、嫌だなァ…)」

潘夫人 「と・に・か・く、皇后になったのは、この私ですのよ!わ・た・く・し♪

      だから、この中では私が一番、格が上♪殿の寵愛も私が一番v…ということですわね♪」

徐夫人 謝夫人 琅邪の王夫人「なんですって?!聞き捨てならないわね!」

歩夫人 「でも、死ぬまで愛されたのは私ですわ♪」

袁夫人 「私は…殿のおそばにいられれば、それだけで…」


管理人 「はあ、なんだか面倒くさくなりそう…。孫権さんが顔出さないのも分かるなあ…。

      でも、結局は孫権さんのせいなんだけど…孫権さんに死ぬまで大切にされたのは歩夫人さんだけ

      みたいだし、正史にのってない人もまだまだいそうだし…。

      とにかく、ややこしくならないうちに逃げよう♪」

 

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