『虎にくるまって暖まる』(『蒼天航路』24巻より) 管理人「今回は蒼天航路24巻内にある、この場面を取り上げさせて頂きますね。後に赤壁の戦いと 呼ばれる魏と呉の激突において、緒戦で呉が勝利した後、守りを固める魏軍を相手に呉軍も対峙し 戦況は暫し膠着しております。そんな状況の中、孫権さんは船で周瑜さんのところへ向かわれて いたのですよね」 孫権 「何故、柴桑にいる俺が周瑜のいる先陣に向かっているのかというと…緒戦で曹操が死んだという 噂が流れているにも関わらず、周瑜は戦況報告の書簡では曹操のことについて一言も触れて いなかった。それで、そんな公瑾のことが心配だ…ということで、先陣に向かった…ということみたい だな」 管理人「どうも、そうらしいですね。あまり書くとネタバレになってしまいますので、ここでは詳しく取り上げません が、ともかく船で周瑜さんのところに向かっている孫権さん。先陣に向かう途中の船上で虎さんに もたれかかって、うたた寝をされています。15巻でも、虎さんにもたれかかってお昼寝されている 場面がありましたが、呉の主君になっても良く寝るところは変わっていないみたいですね^^;」 孫権 「それらの場面だけで、蒼天の俺が良く寝る奴だと決めつけるのは、少し無理があるのではないか? …まあ、それはともかく、うたた寝から目を覚ました俺は、周瑜のところに向かっていることを思い出し 『せわしい なにもかもが、せわしいのう』『しかも、いつの間にやら、このわしまでがその中におる』 と、状況の移り行きの早さに思いを致すんだ」 管理人「そして蒼天孫権さんは、急にぶるるるっ、と身震いをされて『いかんな、これは孫仲謀の時の進みよう ではないぞ』との思いを抱かれるのですが、確かに蒼天の孫権さんはずっと、のんびりというか ぼーっとしていましたものね^^;開戦決断の時に、ようやく主君として目覚めたようなところが ありますし、開戦後からは、緒戦で曹操さんの生死が不明になるなど、実際に次々と状況が 移り変わっていますし」 孫権 「ずーっと、ぼーっとしていたから、時の移り変わりの早さに、まだ慣れていなくて、余計に時の流れを 早く感じているのかもな。それに台詞から考えると、早急な時の進み方は、自分に合ったものではな いと考えていることがうかがえる」 管理人「寒さを感じたらしい孫権さんは、一緒に寝ていた虎さんにくるまって暖まろうとされています。 身をかがめて横に寝転がり、虎さんの太いしっぽをマフラーのように首に巻いて、 虎の左前足を体に覆いかぶせるように、虎の前足の下に孫権さんの足側を押し込んでおられますね」 孫権 「ううむ、暖もとれるとは便利な虎だ。毛皮よりも生きている虎の方が当然、暖かいしな」 管理人「虎さんのしっぽが、見るからにフサフサッとしていて、とっても暖かそうなのです♪ 私も虎さんのしっぽ、首に巻いてみたくなりましたv」 孫権 「おいおい…実行したら、ただでは済まないぞ…」 管理人「それでも、ぶるぶる震えている孫権さんは、『誰ぞ何か、かけるもんを持ってきてくれい』と 頼むのですが、張昭さんに『この季節はずれの異様な暑さに、何を言うておられる?』と言葉を 返されてしまいます…」 孫権 「寒がっているのだから、何かかけてやるくらいすれば良いのにな…。張昭はさらに、くしゃみをした 蒼天の俺に『そんな所でうたた寝なんぞされておるからですわい!』『早く船室に戻って休まれる ことじゃ!』とキツイことを言っている。蒼天でも張公は、口うるさい奴なんだな」 管理人「まあまあ(笑)確かに厳しい方ですが、それも孫権さんのためを思ってそうしているのですから♪」 孫権 「そうかなあ?う〜ん…」 管理人「蒼天の孫権さんは、『異様な暑さじゃあ?うそじゃろ』と不信に思われていますから、孫権さんだけが 寒さを感じられているようですね」 孫権 「太陽を見て、蒼天の俺は『さっきと色が違う 凍てついたようなあの赤さ』と評しているな。 蒼天の俺が寒さを感じた原因も、どうやらそこにあるようだ」 管理人「周瑜さんも、戦場が極まっているにもかかわらず、周囲に冷たさを感じられるという場面も ありますものね。周瑜さん曰く、『長江に棲まうすべてのものが 呼吸を止めた』とのことで、 それで周瑜さんも孫権さんも寒さや冷たさを感じられたようです」 孫権 「まあ、何はともあれ、蒼天の俺は相変わらず虎と仲が良いということが分かったな。 う〜ん、この虎、子供の頃から一緒にいた虎とずっと変わらず同じ虎なのか? それとも、途中で別の虎に変わっているのか?ますます知りたくなってきた…」 |
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