『周泰に罰ゲーム!?』(BS三国志より)


管理人「今回はBS三国志での孫権さんの名場面(迷場面?)を取り上げますが…BS三国志にも孫権さんの

     お酒にまつわるエピソードがあったのですよ。今回は、その場面をご報告しますね」

孫権 「報告しなくて良い。そんなもの…」

管理人「BS三国志というのは、BSで放送されていた中国製作のドラマ『三国演義』のことです。ここでは

     BS三国志と略して呼ばせて頂きますね。このBS三国志の54話目『合肥での会戦』に今回の

     場面が出てきます」

孫権 「合肥での戦いの後、曹操自らが軍の本体を指揮して濡須口に攻め寄せて来た。そこで我が呉軍と

     曹操軍との戦いになったんだ」

管理人「その戦で周泰さんは、孫権さんを守って身に傷を受けながらも奮戦したのです。その戦い振りを見た

     曹操さんに『こんな辺鄙なところにも、あんな猛将がおったとは…』と認められる程に、周泰さんは

     大活躍しました」

孫権 「『辺鄙なところ』で悪かったな…」

管理人「まあまあ(^^;) それにしても周泰さんは強いですね!しかも周泰さんは、戦いの後の宴会で

     『ご主君が受難の時、お救いするのは家臣のつとめです』とおっしゃっているなど、その忠義心の

     篤さも伺えます。まさに家臣の鑑です!周泰さん、格好良いですね〜♪」

孫権 「うむ。周泰は、俺の窮地を身を盾にして救ってくれたり、国のために働いてくれたりしている忠義の臣だ」

管理人「周泰さんの『ご主君が受難の時…』の言葉に、その場の皆様も頷いていると、孫権さんは宴会が

     開かれている場の中央に置かせた席に、周泰さんを座らせます。その席の周囲に家臣の方々の

     座られている席があるのです。席に座った周泰さんが、孫権さんの命に従って上着を脱ぐと、周泰さん

     はその体に痛々しい傷を沢山負っていることが分かります。あまりに痛々しそうで、他の家臣の

     方々も顔を見合わせたりする程の傷なのです」

孫権 「本当に見ているだけで痛さを感じさせるような、生々しい傷だよな。良く出来た特殊メイクだな」

管理人「特殊メイクだなんて…いきなり現実的なことを言って、雰囲気をぶち壊さないで下さいよ」

孫権 「それでドラマの俺は、まず周泰の左肩の傷を示して『その傷はいつ、やられたのか』と尋ねると、周泰は

     『ご主君が私の左におられ、敵の二人が後ろからご主君を狙うのを見て、槍で刺したところ、

     もう一人にやられたのです』と、説明した。それを聞いたドラマの俺は、一杯の酒を周泰に勧めた」

管理人「周泰さんも『かたじけない』と、ありがたがって、そのお酒を飲まれていました。

     次に孫権さんは、今度は周泰さんのお腹の傷を示して、またその傷はどうして負ったのかと

     尋ねられました。周泰さんが、その傷を受けた経緯を説明すると、孫権さんはまた『飲んでくれ』

     と二杯目のお酒を周泰さんに勧められました。二杯目も周泰さんは『かたじけない』と喜んで飲んで

     いらっしゃいました」

孫権 「その後もドラマの俺は、傷を示しては周泰に次々と酒を勧めているな。さすがに周泰も

    『ご主君、これ以上、飲めません』と断ったが、ドラマの俺は『傷一つにつき、一杯だ。今日は、そなたは

    大いに酔ってくれ』と、ねぎらいの言葉をかけて自らも杯を取ったんだ」

管理人「そして、その孫権さんの言葉に感動した周泰さんは『ご主君、皆もともに!』と、その場の皆様と一緒に

     お酒を飲み干すのでした…」

孫権 「めでたし、めでたし…と。どうだ、感動的な場面だろう?」

管理人「確かに感動的な名場面だとは思いますよ。でも深く考えてみると、この場面ではかなり無茶をされて

     いますね、孫権さんは」

孫権 「何が無茶だ?良い場面ではないか」

管理人「まず、周泰さんは傷の手当てをされていませんでした!傷は全部、剥き出しになっていましたよ…」

孫権 「ううむ、それは確かに無茶かもな。やはり宴会をする前に手当てをしてやるべきだよな…」

管理人「さらに孫権さんは、傷の手当てもされていない周泰さんに次々とお酒を飲ませています。四杯飲んで、

     『もう飲めません』と言った後にも、皆様ともう一杯飲み…。周泰さんは確認できるだけでも五杯は飲んで

     いますし、この勢いだと、この後もさらに飲んでいそうですね…。大怪我をしているのに、手当てもしないで

     お酒をそんなに飲ませたら、周泰さんの体に悪いんじゃないんですか?酔うと血の巡りが良くなって、

     怪我の出血がひどくなりそうですし…弱っている体に負担がかかりそうです。」

孫権 「う〜ん、それは確かにそうだな。酒を飲ませるんじゃなくて、傷の説明をさせた後に、一つ一つ手当てを

     してやれば良いのにな…」

管理人「おお、今回は珍しく素直ですね〜。だいたい、無理にお酒を次々と勧めるのは良くないですよ」

孫権 「無理にではないぞ!周泰は喜んで飲んでいたではないか!」

管理人「でも、周泰さんは途中で『もう飲めない』って言っていましたよ」

孫権 「それは、まあ…」

管理人「『傷一つにつき、一杯』というのも、考えようによっては罰ゲームのようにも見えますしね」

孫権 「いや、ドラマの俺は周泰をねぎらってやりたかっただけであって…」

管理人「お酒を飲ませれば、ねぎらうことになるという発想が、いかにも孫権さんらしいですね」

孫権 「…悪いか」

管理人「ドラマでも、孫権さんはお酒好きだという場面が見られるなんて、孫権さんの酒好きは有名なのですね♪」

孫権 「そんなことで有名になっても、ちっとも嬉しくないぞ」

管理人「ですが、この場面での孫権さんの『周泰の手柄や働きをねぎらってやりたい』という気持ちはとても伝わって

     きましたよ。その優しさや気遣いは、さすが孫権さんです。感動的です♪」

孫権 「何だよ、そんなこと言われたら…照れるじゃないか(*^.^*)」

<補足:演義での「周泰さん傷お披露目場面について」>

孫権 「周泰の傷お披露目って、他に言いようは無いのか…。まあ、それはともかく何を補足するんだ?」

管理人「はい。実は演義での今回の場面の書かれ方について、眠々さんから情報を頂いたのです!その情報を

     補足として取り上げさせて頂きます♪」

孫権 「眠々殿、ありがとう!深く感謝する!」

管理人「眠々さん、本当にありがとうございました♪そこで本題なのですが、眠々さんの情報によると、ドラマの

     原作にあたる『三国志演義』でも周泰さんは傷一つにつきお酒を一杯飲まされているようです^^;」

孫権 「えっ、そうなのか?」

管理人「はい。ですから、『その晩周泰さんは大いに酔っ払った』という記述もあるそうでして…「傷一つにつき一杯

     お酒を飲ませる』のはドラマオリジナルではなくて、原作の演義にあった場面なのですね」

孫権 「なるほど、勉強になるなぁ」

管理人「演義では…例えば人物の性格が極端に捻じ曲げられていたり、史実に反した事柄が書かかれた部分も

     少なくないのですが、孫権さんの酒好きは、ちゃんと史実通りに採り入れられているのですね♪」

孫権 「よりによって、なんでこんな事を採用するんだ!もっと採用すべき史実があるじゃないか!恨むぞ羅貫中…」

管理人「まあまあ、落ちついて(笑)」

 

 

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