・「周泰の働きを賞する」(正史 周泰伝より)

管理人 「今回は周泰さんがゲストとして来て下さいました♪とっても嬉しいです!」

周泰 「いや、俺も出してもらって嬉しいです」

孫権 「今回はこの話か…。この話をする前に、まず周泰の働きについて語らねばなるまいな」

管理人「そうですね♪では、まず周泰さんが孫権さんを助けた話しから始めましょう」

周泰 「何だか照れるなァ…(*^_^*)」

孫権 「兄上(孫策)が六県の山越(さんえつ)の不服従民たちを討伐した時に、俺は宣城に兵を留め、兵士達に

     命じてそれぞれ守りを固めさせた。兵士達の数は千人にも満たなかったんだが、たかをくくって、

     防護柵もちゃんと作らなかったのだが…あれはまずかったな…」

管理人「油断していたら、そこに山越の不服従民が数千人も急に攻めて来たのですよね…。

     孫権さん、大ピンチ!(>_<)」

孫権 「大ピンチだった…。俺がやっと馬に乗った時には、敵の刃がすでに身近に迫り、馬の鞍に斬りつけて

    くる者までいた。だが、皆慌てるばかりだったのだ…」

管理人「大ピンチに陥った孫権さんを助けたのが周泰さんだったんですよね!周泰さんだけは、勇力を奮い

     おこして、身を以って孫権さんを守って、その大胆さは人に倍するものがあったそうです♪

     側近の人たちも周泰さんの働きの後に続いて戦いに加わることが出来て…周泰さんは孫権さんの

     命の恩人ですね!」

孫権 「幼平(周泰)は、敵が散り散りになった後身に12の傷をこうむってしまって、昏倒してしまってな…。

     暫くの間は人事不省であったのだ。身を挺して俺を助けてくれて、本当に感謝しているぞ、幼平!」

周泰 「殿!ううっ、ありがたきお言葉…感激です!」

管理人「それで、ここから今回の本題に入ります。え〜、周泰さんが濡須の督となっていた当時、朱然さんや

     徐盛さんたちは周泰さんの指揮下に入っていたのに、誰も周泰さんの指示に従おうとしなかったとの

     こと、正史に書かれてありますが…。周泰さん、可哀相です…辛かったでしょう?」

周泰 「ああ、まあ…それは…」

孫権 「そこで俺は、濡須の塢(とりで)まで閲兵に出掛け、そこで部将たちを集めて盛大な宴会を開いたんだ」

管理人「孫権さん自ら、わざわざ濡須まで出向かれたのですね!そして宴会では、孫権さん自らお酒の酌を

     してまわり、周泰さんの前まで来ると、周泰さんに命じて上衣を脱がせて、孫権さんはその傷あとを

     指差しながら、どのようにしてその傷を受けたのか尋ね、周泰さんはひとつひとつ昔の戦いを思い

     出されながら答えられたそうです。それが終わると上衣を着直させ、宴は終夜続いた…」

孫権「その次の日に俺は使者を遣わし、幼平には御蓋(きぬがさ:主君が用いる儀仗用の日傘)を授けた」

管理人「『江表伝』によると…孫権さんは、周泰さんの上腕を掴むと、涙を滂沱と流し周泰さんを字で呼んで

     『幼平どの、あなたは私の兄と私のために、熊や虎の如く勇敢に戦い、身体も生命も惜しむこと

     なく働いて数十の傷を負われ、膚は切り刻んだかのようだ。私はどうしてあなたを肉親と同様の

     篤い関係でもって遇し、兵馬の指揮という重要な任務を委ねずにおられよう。

     あなたは呉にとっての功臣であり、私はあなたと栄辱を共にし、喜び悲しみを同じくしたいと思う。

     幼平どの、あなたが思うように、事をはこんでくれ。寒門(賤しい家柄)の出身だからといって、

     遠慮されることはない』とおっしゃられたのですね♪そしてその場で命令を出され、自分がいつも

     用いている[巾責](かぶりもの)と青い御蓋(きぬがさ)とを周泰さんに授けさせ、宴会が終わると、

     孫権さんはその場に留まって周泰さんを見送り、周泰さんに歩兵と騎兵による行列を作って

     帰途につかせ、太鼓や角笛の軍楽が鳴らされ、鼓笛隊が音楽を奏した…とのことです」

周泰 「殿の心遣い、恐縮です!」

管理人「このことがあってから、徐盛さんたちは周泰さんの指揮に従うようになったのですよね♪

    孫権さんは、周泰さんの傷を説明させることで周泰さんの忠義な働きを示して、そのことで

    朱然さんたちが周泰さんの指揮に従うように取り計らったのですよね。朱然さんや徐盛さんたちの体面

    には一切傷をつけない方法で!この孫権さんの配下の方々への気配りが大好きです♪」

孫権 「おっ、珍しく俺のことを手放しで誉めるじゃないか」

管理人「 ( ̄□ ̄; いつだって誉めているじゃないですか!」

周泰 「まあまあ…。殿には本当に感謝しております。俺は一生殿に忠義を尽くします!」

孫権 「おお、頼りにしているぞ、幼平!」

管理人「周泰さん、孫権さんを守ってあげてくださいね!」

      

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