・「魯粛に一本取られる」(正史 魯粛伝)

※今回登場する魯粛さんの性格は、正史準拠です(笑)


管理人「今回は、呉が赤壁で勝利をおさめた直後のエピソードをご紹介します♪」

孫権 「今回の名場面には俺と、子敬(魯粛)も出てくるのか」

管理人「はい!孫権さん好きであるとともに、魯粛さんも大好きな私にとっては

     色々と嬉しい名場面ですv」

孫権 「…お前の好きな三国志の人物は、多すぎるからなぁ。大抵お前は、どの三国志人物に

     ついても『その人、大好きです!』とか、言って無いか?」

管理人「そりゃあ、三国志に出てくる人物には魅力的な方が多いですからv

     好きな人物が多ければ、それだけ三国志を学ぶのが楽しくなりますし、好きな

     人物が多いということは、悪いことではないと思います!」

孫権 「開き直りやがって…まあ、良い。さっさと話を始めよう」

管理人「はいはいvでは、早速!魯粛さんにも登場して頂きましょう♪」

魯粛 「よお、邪魔するぜ!今回は俺にも出番があるって聞いて来たんだが、本当か?」

管理人「ええ、それはもう♪出番があるどころか、今回の名場面の真の主役は魯粛さん

     と言っても過言ではない程です!」

孫権 「おいおい、ここは俺の名場面を紹介するコンテンツなんじゃなかったのか?(笑)」

管理人「いえいえ、孫権さんの名場面であるとともに、魯粛さんの名場面でもあるという

     ことなんですよ♪…それでは、話を先に進めますね。今回の名場面は、

     赤壁の戦いで大敗した曹操さんが北に逃走した後、魯粛さんが真っ先に

     孫権さん達のもとへ帰ってきたところから始まります」 

孫権 「俺は部将達を集めると、魯粛を迎えに出たんだ。そして魯粛が宮門を入ろうとして

     拝礼すると、俺は立ち上がり答礼をして、それからこう言った。

     『子敬殿、私が馬の鞍を支えてあなたを馬から迎え下ろしたならば、あなたの功を

     十分に顕彰したことになるであろうか』とな」

管理人「正史には、魯粛さんは『賛軍校尉(総参謀)』に任じられて、周瑜さんが戦略を

     立てるときの助言者となったと書かれてあります。孫権さんがおっしゃった

     『魯粛さんの功』というのは、魯粛さんが赤壁戦での勝利に貢献したことを

     指しているのではと思われますが、それにしても主君である孫権さん自らが

     配下の方の馬の鞍を支えるなどということは、普通考えられないことですよね!

     そんな恐れ多いことをわざと言ったりして…冗談めかして魯粛さんの功を誉めよう

     とするところが、いかにも孫権さんらしいなぁと私は思いましたよ」

孫権 「しかし、上記の俺の言葉に対する魯粛の返事は、随分と大胆なものだったなぁ…」

管理人「えっ、そうなのですか?どんな返事だったのですか?」

魯粛 「俺は小走りに殿の前に進み出ると、殿のお言葉にこう答えたんだ。

     『不十分でございます』ってな♪」

管理人「ええっ?!それって、凄く無礼な返事なんじゃありませんか?!

     主君の孫権さん自らが『馬の鞍を支えて馬から下ろしてやれば云々』とおっしゃっている

     のに対して『そのようなことは恐れ多いことです』とか『それほどのお言葉が頂けて

     感激です』とか言うのではなく、『それでは不十分』だなんて…」

孫権 「そう思うだろ?あの時も、魯粛の『不十分』発言を聞いて驚かぬ者はいなかった。

     だがその発言には、しっかりとオチが用意されていたんだ。…そうだよな?子敬(笑)」

魯粛 「あはは、もちろんですよ!俺は座につくと、おもむろに鞭を挙げつつ、こう

     言ったってわけです。『願わくは、陛下(孫権)のご威徳が全世界に及び、全中国を

     一つに纏められ、帝王としての事業を完成させられました上で、

     安車蒲輪(天子が賢者を召し出すときの特別の馬車)によって私をお召しください

     ましたならば、初めて私を十分に顕彰してくださったことになるのでございます』

     ってね」

管理人「おお、なるほど!孫権さんが天下統一して皇帝になることこそ、自分の手柄に

     報いる方法だと、魯粛さんはおっしゃったわけですね!『不十分』発言で、周囲を

     驚かせ訝らせ、度肝を抜いたところで、このオチを持ってくる…大胆なうえに

     茶目っ気や遊び心のようなものも感じられる、素敵な発言だと思います!」

魯粛 「何のオチも無く、ただ殿のお言葉に素直に応じただけじゃあ、面白みがねえって

     もんだからな♪殿にも、このオチは喜んで貰えたみたいで、俺も言った甲裴があった

     ってもんよ(笑)」

孫権 「ああ!俺も子敬の言葉が嬉しくて、掌(手のひら)を打って笑ってしまったからな(笑)」

管理人「魯粛さんの発言には、孫権さんが皇帝になることを願う気持ちも表れていて

     忠義心も感じられますものねv孫権さんも、嬉しかったことでしょう!

     …それにしても、魯粛さんの発言は本当に大胆ですね(汗)当時、現実的に実権は

     曹操さんが握っていたとはいえ、漢王朝も皇帝(献帝)も健在だったんでしょ?

     それなのに、漢王朝をさしおいて孫権さんが皇帝になることを願う…なんてことを、

     堂々と発言して大丈夫だったんですか?逆賊だと言われても、申し開きは出来ない

     発言ですよね?」

孫権 「まあ、子敬の大胆発言は、これに始まったことではないからな。公瑾(周瑜)に

     子敬の推挙を受けて、俺が子敬と初めて対面した時、子敬は俺に

    『私が密かに推しはかりますに、漢の王室の再興は不可能であり、曹操もすぐには

     除き去ることが出来ません』とか言ったり

    『長江の流域をことごとく占領して、しっかりと保持したうえで、(孫権が)皇帝を

     名乗られて天下全体の支配へと歩を進め』るように進言したりと、逆賊的な

     発言を堂々しているからな。…全く、大胆な奴だよな(笑)」

魯粛 「でも殿は、俺のその発言を聞いた上で、俺を用いたわけですしね。それに今回

     取り上げた場面でも、殿は俺の『殿が皇帝になって…云々』という発言を喜んで

     咎めもしなかったんですから、言わば殿も、俺の逆賊的発言を肯定したってことに

     なるってもんです。となると、殿は俺の共犯ってことになりはしませんか?

     …殿も相当、大胆な方ですねぇ?(笑)」

管理人「お二人とも、大胆なお方なのですね^^;今回の場面は、孫権さんの冗談めかした

     発言に対し、魯粛さんがそれを上回るオチでもって応酬し、一本取った…そんな

     お二人の遊び心というか、仲の良さも感じられるような気がして、私は密かに

     嬉しかったですv」

 

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