『君臣の序列を認識する』 管理人「今回は『呉三国志』の中から、孫権さんが孫策さんの後を継いだばかりの頃のエピソードを 取り上げます♪孫権さんが後を継いだばかりの頃、呉の家臣の方々は、孫権さんが主君であると いうことを、あまり意識しないで、孫権さんに接していたのです」 孫権 「俺が主君だということを意識しなかった…それは俺が家臣から、軽く見られていたということなのか?」 管理人「いえ、そういうことじゃないみたいです。ええと『孫策時代は、苦労をともにしていた者が多かった ため、主従というより仲間意識が強かった』と文中にありますが、孫権さんの代になってもまだ その傾向が残っていた…というのが、主な原因のようですね」 孫権 「なるほど。皆は俺のことを、主君としてではなく、仲間として見ていたわけだな」 管理人「どうも、そうみたいですね。それに、特に孫権さんの成長を見守ってきた宿将の皆さんは 孫権さんのことを、孫策さんが呼んでいたように『大弟』と呼び、同席するときも、あまり 主従の別を意識しないで、孫権さんに接していたのです」 孫権 「う〜ん、だが、主君だからと、急によそよそしくするのではなく、今まで通り仲間として接するというのは 仲の良さが感じられて、それはそれで良い関係なのではないか?今までの仲間が急に主君に なったとしても、すぐには態度を改められないだろうしな」 管理人「う〜ん、私的な立場ではそれでも良いかもしれませんが、公の立場で上下の礼儀が守られていない というのは、あまり良いことではないように思いますよ。君臣の間に、けじめが無いと、家臣の方々の 気も緩んでくると思いますし、馴れ合いが多いというのも問題だと思います…。まあ、これは私見です けれどね」 孫権 「だが呉三国志の俺は、家臣に主君扱いされないことを、全然気にしていないみたいだな。 真夏の暑い日に、この本の俺は冠を脱いで、短い上着姿で数人の側近と談笑していたりするから 気にしていないどころか俺の方でも、家臣のことを親しい仲間として見ているように思えるぞ?」 管理人「そうなんですよね…孫権さんは、君臣の区別があやふやになってしまうなんてことを 全然考えてもいらっしゃらないみたいです。自分の立場や身分にこだわらないで、家臣の方々に 親しく接する孫権さん…私は好きなんですけれどね〜^_^;」 孫権 「そうだろ?変に偉ぶるよりは、ずっと良いと思うけどな」 管理人「ですが周瑜さんは、そんな孫権さんと家臣の方々の有り方を危惧されて 『これは、まずいことだ。君臣の序列を再確立する必要がある』との決意を抱かれます」 孫権 「そして公瑾は、身なりを整え衣冠を戴き、呉三国志の俺の前に伺候したんだよな。 その時期は真夏で、呉三国志の俺は、前述したように『冠を脱ぎ、短い上着姿で、数人の側近と談笑 していた』んだが、傍らの者が周瑜が伺候していることを告げたので、『すぐに通すように』と答えた…」 管理人「でも周瑜さんは、なかなか姿を見せようとされず、係りの人がいくら急かしても、階段を登ろうと されなかったのです」 孫権 「そこで呉三国志の俺は、はっとして、その場にいた者をさがらせると、急いで服装を整え、座について 周瑜と会うことを伝えた。そこで周瑜は、やっと階段を登り、会見の座についた。 このことが有った後、上下は節度をもって接するようになった…と、こういうわけだな」 管理人「君臣の序列をはっきりさせるため、自ら孫権さんに礼をつくすことで、礼儀をもって主君に接しなければ ならないことを周囲に伝えた周瑜さん。そして口に出して言われなくても、周瑜さんの意図を理解して 自分も君主らしく威儀を正さなければならないことに気付いた孫権さん。自らの態度を以って 周囲の方々に大事なことを知らせようとしたお二人の姿は、とても格好良いです♪」 孫権 「上の立場にいる者も、家臣の者も、お互いに礼儀をもって相手に接するのが大事だというのは 分かったが…だが、やはり家臣に対して友人のように接することは、悪いことではないように 思えるけどなあ」 管理人「時と場所によっては、もちろん悪いことではないと思いますよ。公私の区別をしっかりとつければ、 家臣の方と友人のように接する主君というのも、親しみが感じられて良いと思います♪」 孫権 「お前も、たまには俺に礼儀正しく接したらどうなんだ?いつもいつも俺に対して、馴れ馴れしく 接しているじゃないか(笑)」 管理人「だったら孫権さんも私に対して、たまには友人のように親しみをもって接して下さいよ…」
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